エンジニアがフリーランスとして独立することを検討するのであれば、タイミングには気をつけないといけない。最適なタイミングは状況によって変わってくるので一概には言えないが、ある程度の実務経験は必須だ。実績はクライアントが重要視するポイントの1つなので、実務経験が乏しい状態ではフリーランスとして活躍するのは難しい。将来フリーランスエンジニアとして働きたいと希望しているのであれば、ある程度の会社勤めの期間を経た上でフリーランスとして独立するのが基本だ。ただどうしてもという場合は、スキルでカバーすることもできる。実務経験の代わりにスキルでカバーする場合のポイントが【フリーランスには実務経験が必須？】に載っているので、参考にしてほしい。
なお、実務経験を積み、実力が十分についてきたからといって、すぐに独立してよいというわけではない。フリーランスとして独立するのであれば貯金が欠かせないからだ。会社員として働くのであれば、会社の経営が悪化するといった事態が起こらない限り、毎月給料をもらえる。しかし、フリーランスの世界は案件を獲得できるかどうかが全てで、案件を獲得できない場合は収入を得られない。自らの実力に十分な自信があったとしても、貯金がない状態でフリーランスとして独立するのは無謀だ。
怪我や病気などの理由でまともに仕事ができなくなる可能性もあるのだから、十分な貯金は欠かせない。ある程度の貯金があれば、仮に案件を獲得できずに苦労したとしても、精神的に追い詰められることはない。独立後に収入が途絶えたとしても自身、もしくは自身と家族が1年くらいは不自由なく暮らしていけるように、お金を貯めてから独立するのが理想的だ。